雑感 2016−03−29

私が知る範囲は地方都市の保育園になりますが、記事にあることはほとんどその通りです。

 

認可保育園には自治体から補助金が出ています。0歳児だと1人あたりいくらとかそんな感じです。子どもが集まる地域の保育園は何もしなくても月に数百万のお金が入ることもありますし一千万近くになるところもあります。

 

また税金を払う必要がないので年度内に残ったお金は積立金として次年度に繰り越されます。毎年数百万から数千万円になることもあります。年間収入の何パーセントかという限度がありますが限度額いっぱいを積立金としてプールするところがほとんどです。

 

そんなにお金が残るのになぜ保育士は薄給なのか?というのも記事にもありますが若い保育士を必要以上に安い賃金で雇っているからでしょう。

理事長、副理事長、園長、副園長などは同族で占められていて、仕事をしているのかしていないのかわからないような人に数十万円の月給が支払われます。賞与に至っては100万円になることもあります。それに対して現場で働く保育士に支払われる額は月給で3分の1ほどです。

また常勤(正規の)職員としてではなく常勤的非常勤という訳のわからない雇用形態の存在も薄給の一因でしょう。施設によって異なりますが、フルタイムで勤務するが手当や賞与の支給対象にはならないなどさらに厳しい条件で勤務させられる人もいます。

最近は保育士の派遣もありますが、こちらは直接契約のパートよりは時給が高く設定されているようですが、都市部では多いのかもしれませんが、あまりこの形で働いている人は聞いたことがありません。

 

積立金としてプールされているお金は修繕費に使われることもありますが、新しい保育園をつくるお金になることもあります。保育園を新設する場合、園長の経験とか施設運営の経験が何年以上、といった条件が付くこともあるため新規での参入はまずできないことになります。

お金が集まる保育園は自己負担なしに次の保育園をつくることができ、さらに私腹を肥やすことができるようになります。

 

もちろん本当に子どものことを思って運営している保育園もありますが、私が知る範囲では圧倒的に少数です。

日本はホントに既得権によってごく一部の人たちに税金が集まるようになっているようです。